フォカッチャの作り方は簡単!捏ねずに焼ける絶品レシピと失敗しないコツ

フォカッチャの作り方は簡単!捏ねずに焼ける絶品レシピと失敗しないコツ
フォカッチャの作り方は簡単!捏ねずに焼ける絶品レシピと失敗しないコツ
レシピ・種類・自家製酵母

焼き立てのパンの香りに包まれる朝。そんな素敵な時間を自宅で過ごしてみたいと思いませんか?「パン作りは難しそう」「捏ねるのが大変そう」と敬遠してしまう方も多いかもしれません。しかし、イタリア発祥の平焼きパン「フォカッチャ」なら、そんな心配は無用です。

フォカッチャは、パン作りの中で最もハードルが高い「捏ねる」作業をほとんど行わずに作ることができる、まさに初心者のためのパンなのです。材料を混ぜて待つだけで、外はカリッ、中はふんわりもちもちの本格的な味が楽しめます。この記事では、誰でも失敗せずに作れる簡単なフォカッチャのレシピと、美味しく焼き上げるためのコツを詳しくご紹介します。

フォカッチャ作りが初心者でも簡単な理由と必要な材料

フォカッチャがパン作り初心者にとって最適な入り口であるのには、明確な理由があります。それは、一般的な食パンやロールパンのように、グルテン膜を強く形成させるための「力強い捏ね」を必要としないからです。むしろ、水分を多く含ませた生地をあまり触らずに焼くことで、フォカッチャ特有の気泡の入った軽い食感が生まれます。

なぜ「捏ねない」で作れるのか

通常のパン作りでは、小麦粉に含まれるタンパク質と水を結びつけてグルテンを作るために、台の上で生地を何度も叩きつけたり伸ばしたりする重労働が必要です。しかし、フォカッチャのような高加水パン(粉に対する水の割合が高いパン)の場合、水分量が多いため、時間が経過することで自然とグルテンが形成されやすくなります。つまり、私たちが一生懸命捏ねなくても、時間と酵母の力が代わりに仕事をしてくれるのです。ボウルの中で材料を混ぜ合わせ、あとはゆっくりと発酵を待つだけ。この手軽さが、フォカッチャ作りが「簡単」と言われる最大の理由です。

基本の材料はこれだけ

フォカッチャを作るために特別な材料を買い揃える必要はありません。スーパーで手に入る身近な材料だけで、お店のような味を再現できます。基本となるのは、以下の6つです。これらはパン作りの最小単位とも言えるシンプルな構成ですが、それゆえに小麦の風味やオリーブオイルの香りがダイレクトに感じられる奥深い味わいになります。

【基本のフォカッチャ材料(18cm〜20cmスクエア型 1台分)】

・強力粉:250g

・ドライイースト:3g

・塩:4g

・砂糖(または蜂蜜):10g

・ぬるま湯(30℃前後):200g(ml)

・オリーブオイル:20g(生地用)+適量(仕上げ用)

用意する道具もシンプル

パン作り専用の捏ね台や、高価なミキサーは不要です。材料を混ぜるための大きめのボウルと、ゴムベラ(またはドレッジ)、そして焼き上げるためのオーブンさえあれば準備は整います。もし四角い型がなければ、オーブンの天板にクッキングシートを敷いて、その上に直接生地を広げて焼いても構いません。その場合は丸く広げたり、大きく四角く広げたりと、好きな形で焼くことができるのもフォカッチャの魅力です。気負わず、キッチンにある道具だけで始められるのも嬉しいポイントといえるでしょう。

【保存版】捏ねずに混ぜるだけ!基本のフォカッチャの作り方

ここからは実際の作り方をステップごとに解説していきます。ポイントは「生地をいじりすぎないこと」です。水分をたっぷりと含んだベタつく生地ですが、それが美味しいフォカッチャになる証拠ですので、恐れずに進めていきましょう。

手順1:材料を混ぜ合わせる

まずはボウルに強力粉、塩、砂糖、ドライイーストを入れます。このとき、塩とイーストは離れた場所に置くのが基本です(塩がイーストの働きを妨げないようにするため)。ぬるま湯を一気に注ぎ入れ、ゴムベラを使って粉っぽさがなくなるまでグルグルと混ぜます。ある程度まとまってきたら、生地用のオリーブオイルを加え、オイルが生地に馴染むまでさらに混ぜ合わせます。この段階では表面がボコボコしていても全く問題ありません。全体が均一に混ざったら、乾燥しないようにラップをかけ、室温で30分ほど休ませます。

手順2:パンチ(ガス抜き)を入れて発酵させる

30分経つと、生地が少し緩んで伸びやすくなっています。ここで「パンチ」と呼ばれる作業を行います。ゴムベラや濡らした手で生地の端を持ち上げ、中心に向かって折りたたむ作業を、ボウルを回しながら4〜5回繰り返します。これにより生地に力がつき、膨らむための骨格が整います。再びラップをして、今度は生地が2倍の大きさになるまで発酵させます。室温(25℃前後)であれば1時間〜1時間半、もし時間があるなら冷蔵庫の野菜室に入れて一晩(8時間〜12時間)置く「オーバーナイト法」もおすすめです。低温で長時間発酵させることで、より小麦の甘みが引き出され、プロのような味わいに仕上がります。

手順3:成形と最終発酵

生地がふっくらと2倍の大きさに膨らんだら、オリーブオイル(分量外)を塗った型、またはクッキングシートの上に生地を取り出します。このとき、無理に引っ張らず、ボウルを傾けて自然に落ちてくるのを待つようにすると生地を傷めません。生地の上から少量のオリーブオイルを垂らし、指先を使って優しく押し広げ、型の隅まで行き渡らせます。もし生地の弾力が強くて縮んでしまう場合は、無理に広げず10分ほど休ませてから再度広げてください。形が整ったら、乾燥防止のラップや濡れ布巾をかけ、温かい場所で30〜40分ほど最終発酵(二次発酵)させます。

手順4:指で穴を開ける「指圧」の工程

ここがフォカッチャ作りで最も楽しいハイライトです!最終発酵を終えてふんわりと膨らんだ生地の表面に、たっぷりとオリーブオイルを回しかけます。そして、指の腹を使って、生地の底に触れるくらいの強さで、垂直にズボッズボッと穴を開けていきます。この穴(ディンプル)がフォカッチャの特徴的な見た目を作ると同時に、焼いている間に生地が暴れて形が崩れるのを防ぐ役割も果たします。穴の中にオリーブオイルが溜まる様子を見るのはなんとも食欲をそそります。最後に岩塩やローズマリーを散らしましょう。

手順5:高温のオーブンで焼き上げる

オーブンは必ず220℃〜230℃にしっかりと予熱しておきます。予熱が完了したら、生地を入れ、15分〜20分ほど焼きます。表面に美味しそうなきつね色の焼き色がつけば完成です。家庭のオーブンによって火力が異なるため、焼き時間は様子を見ながら調整してください。焼き上がったらすぐに型から外し、網の上で冷まします。熱々のうちにさらに少量のオリーブオイル(「追いオリーブ」と呼びます)を表面に塗ると、香りが立ち、冷めてもしっとりとした食感が保たれます。

美味しいフォカッチャに仕上げるための重要なコツ

基本的な作り方はシンプルですが、ほんの少しのこだわりで「普通のパン」から「お店レベルの絶品フォカッチャ」に格上げすることができます。ここでは、味と食感を左右する3つの重要なポイントを深掘りします。

美味しいオリーブオイルと塩を使う

フォカッチャの味の決め手は、間違いなく「オリーブオイル」と「塩」です。生地自体がシンプルであるため、この2つの質がダイレクトに味に影響します。仕上げにかけるオリーブオイルは、できれば「エキストラバージンオリーブオイル」を使用してください。

加熱用のものではなく、生食用の香り高いものを選ぶと、焼き上がりの香ばしさが格段に違います。また、塩は精製塩ではなく、粒の大きな「岩塩」や「フルール・ド・セル(天日塩)」を使うのがおすすめです。粒の大きな塩を使うことで、食べたときにガリッとした食感と強い塩気のアクセントが生まれ、小麦の甘みをより一層引き立ててくれます。

水分量は怖がらずに多めにする

「簡単」のセクションでも触れましたが、美味しいフォカッチャの特徴である「内側のみずみずしさ」と「大きな気泡」を作るためには、水分量が非常に重要です。レシピにある水分量は、一般的なパンに比べてかなり多めに設定されています。

初めて作る時は「こんなにベチャベチャで大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、決して粉を足さないでください。この高い水分量こそが、パサつきを防ぎ、翌日でも硬くならないモチモチ食感の源です。扱いにくい場合は、手に水やオリーブオイルをつけることで、生地がくっつくのを防げます。

乳化(エマルジョン)を意識する

焼く直前に指で穴を開け、そこにオリーブオイルを溜めますが、このとき霧吹きなどで表面に少し水分を与えると、オイルと水が混ざり合い「乳化」のような状態が起きます。これがオーブンの熱で加熱されることで、穴の部分がまるで揚げ焼きのような状態になり、カリッとした香ばしい食感が生まれます。「表面はオイリーでカリッと、中は水分たっぷりでしっとり」というコントラストを作るために、焼成前のオイルと水分のバランスは意識すべきポイントです。

知っておきたい豆知識

フォカッチャの表面の穴は、イタリア語で「ブーチ(buchi)」と呼ばれます。この穴がないと、焼いている間に生地の中の空気が不均一に膨らみ、巨大な風船のように膨れ上がってしまうことがあります。均一な厚みで火を通すためにも、思い切ってしっかりと指を押し込むことが大切です。

アレンジも自在!おすすめの具材と食べ方

シンプルなプレーンフォカッチャが焼けるようになったら、次は具材を使ったアレンジに挑戦してみましょう。フォカッチャは「ピザの原型」とも言われるほど、様々な食材と相性が良いパンです。食事のメインにも、ワインのおつまみにもなるバリエーションをご紹介します。

定番のハーブと野菜のアレンジ

最もクラシックで失敗がないのは「ローズマリー」です。爽やかな香りがオリーブオイルと相性抜群です。また、「ミニトマト」や「オリーブの実」を穴に埋め込んで焼くのも定番です。トマトの酸味が凝縮され、果汁が生地に染み込んでジューシーな仕上がりになります。その他にも、薄切りにした玉ねぎや、薄くスライスしたジャガイモ(ローズマリーと一緒に乗せると最高です)をトッピングするのもイタリアでは一般的です。野菜を乗せる場合は、焼いている間に焦げないよう、事前に少しオリーブオイルで和えておくと良いでしょう。

ボリューム満点のお惣菜系

ランチとして楽しむなら、少しボリュームのある具材をトッピングしてみましょう。「ベーコン」や「ソーセージ」、「角切りチーズ」を生地に埋め込んで焼くと、油脂と塩気が生地に溶け出し、子供も喜ぶ味になります。また、「しらす」と「チーズ」の組み合わせや、「アンチョビ」と「ガーリック」の組み合わせなど、塩気のある食材は特におすすめです。具材を乗せるタイミングは、指で穴を開けた直後、焼く前の段階です。

サンドイッチにして楽しむ

焼き上がったプレーンなフォカッチャを横半分にスライスし、具材を挟んでサンドイッチ(パニーニ)にするのもおすすめです。生ハムとルッコラ、モッツァレラチーズを挟んでオリーブオイルを垂らせば、おしゃれなカフェランチのような一皿になります。また、スモークサーモンとクリームチーズ、あるいはグリルしたチキンとレタスなど、どんな具材もしっかりと受け止めてくれます。フォカッチャ自体に塩気とオイルの風味があるため、味付けはシンプルでも十分に美味しくいただけます。

よくある失敗と解決策Q&A

簡単とは言え、パン作りにはちょっとした落とし穴もあります。ここでは、初心者が直面しやすいトラブルとその解決策をQ&A形式でまとめました。

Q. 生地の中心が生焼けでネチャっとしてしまいました。

これはフォカッチャ作りで最も多い失敗の一つです。原因は「焼成温度が低い」か「焼き時間が足りない」、もしくは「具材の水分が多すぎた」ことが考えられます。フォカッチャは水分が多い生地なので、しっかりと水分を飛ばす必要があります。

対策としては、オーブンの予熱をしっかりと行い(レシピより10℃高めに設定するのも有効です)、焼き時間を5分ほど延ばしてみましょう。また、トマトなどの水分が多い野菜を乗せすぎると、その部分だけ火が通りにくくなるため、具材の量を調整するか、キッチンペーパーで具材の水気を拭き取ってから乗せるようにしてください。

Q. 思ったように膨らみません。

膨らまない主な原因は「イーストの不活性」か「温度管理」です。使用したお湯が熱すぎると(50℃以上など)、イースト菌が死んでしまいます。逆に冷たすぎると活動できません。人肌程度のぬるま湯(30〜35℃)を使うのが鉄則です。また、ドライイーストが古くなっていないかも確認しましょう。冬場など室温が低い場合は、発酵に時間がかかります。レシピの時間にとらわれず、「見た目で大きさが2倍になるまで」じっくり待つことが大切です。

Q. 焼き上がりが硬くてパサパサしてしまいます。

焼き上がりが硬い場合、焼成時間が長すぎるか、温度が低すぎて乾燥してしまった可能性があります。パン作りにおいて、低温で長時間焼くことは乾燥の原因になります。高温で短時間に焼き上げることで、水分を中に閉じ込めることができます。また、捏ねないレシピの場合は、グルテンのつながりが弱いため、多少の歯切れの良さは特徴でもあります。もし、もっとふんわりさせたい場合は、水分量を少し増やすか、発酵時間を長めにとってみてください。

メモ:
焼き上がったフォカッチャが余ってしまった場合は、一つずつラップに包んで冷凍保存が可能です。食べるときは自然解凍した後、トースターで軽くリベイクすると、カリッとした食感が蘇ります。

フォカッチャの作り方は簡単なのでぜひ挑戦してみましょう

今回は、キーワードである「フォカッチャ」「作り方」「簡単」をテーマに、捏ねずに作れるレシピや美味しく焼くためのポイントをご紹介しました。フォカッチャは、パン作りの高いハードルを取り払い、誰でも手軽に「焼きたてパンのある暮らし」を実現できる素晴らしいメニューです。正確な計量や難しい成形技術よりも、のんびりと発酵を待つ時間や、指で穴を開ける感触を楽しむことが、美味しいフォカッチャを作る一番の近道かもしれません。

基本のプレーンタイプが焼けるようになれば、季節の野菜を乗せたり、サンドイッチにしたりと、その楽しみ方は無限に広がります。まずは今週末、お気に入りのオリーブオイルと粉を用意して、自家製フォカッチャ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。自分で焼いた熱々のフォカッチャを頬張る瞬間は、きっと格別の喜びになるはずです。

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