世界初のゴディバのベーカリーショップとしてオープン以来、行列が絶えない「ゴディパン」。チョコレートの名門が手掛けるパンとは一体どんなものなのか、パン好きなら一度は食べてみたいと気になっている方も多いのではないでしょうか。
「ゴディパンおすすめ」で検索しているあなたのために、絶対に外せない人気メニューから、パン作りをする人視点でのこだわりポイント、そして難関と言われる整理券の攻略法までを網羅しました。ショコラティエの技術とパン職人の情熱が融合した、特別なパンの世界を一緒にのぞいてみましょう。
ゴディパンのおすすめ人気ランキングTOP5

ゴディパンには約30種類もの魅力的なラインナップが揃っていますが、初めて訪れるなら絶対に食べておきたい「四天王」とも呼べる人気商品と、シェアして楽しめるおすすめパンをランキング形式でご紹介します。どのパンも単なるチョコパンではなく、カカオの可能性を最大限に引き出した逸品ばかりです。
1位:コロネ(ショコラ)
ゴディパンの代名詞とも言えるのが、この「コロネ(ショコラ)」です。一般的なチョココロネとは一線を画す、まさにゴディバの真骨頂ともいえる一品です。まず注目したいのは、その美しい見た目とリッチな構成です。
パン生地には、バターの風味が豊かなブリオッシュ生地が使用されています。しっとりとしていて口どけが良く、濃厚なクリームとの相性が抜群です。中には、カカオの香りが華やかなチョコレートカスタードクリームがたっぷりと絞り込まれています。このクリームだけでも十分に美味しいのですが、ゴディパンのすごいところはここからです。
なんと、クリームの中にはダークチョコレートのバーが一本まるごと隠されています。ふわふわのパン、なめらかなクリーム、そしてパキッとしたチョコレートバー。この3つの異なる食感が口の中で混ざり合う瞬間は、まさに至福のひとときです。「ショコラティエが作るパン」というコンセプトを最も体現しているメニューと言えるでしょう。
2位:ショコラティエのカレーパン
「えっ、ゴディバでカレーパン?」と驚く方も多いでしょう。しかし、この「ショコラティエのカレーパン」こそ、甘いものが苦手な方にも全力でおすすめしたい傑作です。見た目はまるでココア風味のメロンパンのような、丸くて帽子をかぶったような愛らしいフォルムをしています。
一口食べると、表面のココア生地のほろ苦さとサクッとした食感が楽しめます。そして中のカレーフィリングには、カカオ分55%のチョコレートがアクセントとして加えられているのです。チョコレートとカレーという意外な組み合わせですが、カカオのコクと深みがスパイスの角を取り、驚くほどまろやかで奥深い味わいに仕上がっています。
パン作りをする方なら、カレーパンのフィリング作りがいかに難しいかご存知でしょう。スパイスの強さに負けないパン生地の選定、そして焼成時に爆発しないような成形技術。それらをクリアした上で、カカオという個性の強い素材を見事に調和させている点は、まさに職人技です。揚げずに焼き上げているので、油っぽさがなく軽いのも嬉しいポイントです。
3位:カカオフルーツのクリームパン
チョコレート好きの間でもまだあまり知られていない「カカオフルーツ」を使用した、非常に珍しいクリームパンです。カカオの実(ポッド)の中にある白い果肉部分をカカオパルプと呼びますが、この果汁をカスタードクリームに練り込んでいます。
チョコレート色のクリームを想像して食べると、その味のギャップに衝撃を受けるはずです。味はまるでライチやマンゴスチンのような、爽やかでトロピカルな酸味と甘みがあります。見た目は普通のクリームパンですが、一口食べれば南国の風を感じるような、フルーティーな驚きが待っています。
チョコレートになる前の「果実としてのカカオ」の魅力を伝えるという、ゴディバの哲学が詰まった一品です。クリームパンの概念を覆す爽やかさは、濃厚なチョコパンを食べた後の口直しとしても最適です。パン作りにおいて、酸味のあるクリームを分離させずに炊き上げるのは技術が必要ですが、非常に滑らかな口当たりに仕上がっています。
4位:わけわけパン(ショコラ)
その名の通り、ちぎって「わけわけ」して食べられる、シェアにぴったりなパンです。ご家族や友人と一緒にゴディパンを楽しむなら、このパンは外せません。大きな円形のパンには切れ込みが入っており、手で簡単にちぎれるようになっています。
生地にはベルギー産カカオ44%のチョコレートフレークがたっぷりと混ぜ込まれています。最大の特徴は、その食感です。「ふわふわ」と「もちもち」が見事に共存しており、高加水パンのようなしっとりとした口当たりが楽しめます。噛むたびにチョコレートフレークが優しく溶け出し、生地の甘みと混ざり合います。
焼き立てはもちろん美味しいのですが、冷めても固くなりにくい工夫が凝らされているのもポイントです。朝食のテーブルロールとしても優秀ですし、少しトースターで温め直すと、中のチョコがとろりと溶けてフォンダンショコラのような贅沢な味わいに変化します。
5位:ベルギーチョコレートのクリームパン
3位のカカオフルーツのクリームパンとは対照的に、こちらは「王道のチョコレートクリームパン」です。カカオフルーツの酸味よりも、ガツンとしたチョコレートの強さを楽しみたい方にはこちらがおすすめです。
カカオ分55%のベルギー産チョコレートを使用したカスタードクリームは、しっかりとしたコクがありながらも、後味はすっきりとしています。表面にはカカオニブがトッピングされており、カリカリとした食感とカカオ本来の苦味が、甘いクリームの良いアクセントになっています。
クリームパンの生地は、中のクリームの水分移行を考慮して作られることが多いですが、このパンもしっとりとした薄皮でクリームを包み込んでおり、クリームの存在感を存分に味わえる比率になっています。シンプルだからこそ誤魔化しがきかない、素材の良さが光るパンです。
ゴディパンならではのユニークな惣菜パンも注目

ゴディパンの魅力は甘い菓子パンだけではありません。「ショコラティエが惣菜パンを作るとこうなるのか!」という驚きと発見に満ちた、ユニークなメニューも豊富に揃っています。ランチや軽食、ワインのお供にもなるおすすめメニューをご紹介します。
タルティーヌ(ダークショコラ)
ベルギーの郷土料理であるオープンサンド「タルティーヌ」を、ゴディバ流にスイーツ仕立て、あるいは食事仕立てにアレンジしたシリーズです。特におすすめなのが、チョコレートパイをベースにしたユニークなタルティーヌです。
通常、タルティーヌといえばバゲットやカンパーニュなどのハード系パンを使用しますが、ゴディパンではサクサクのパイ生地を使用しているものがあります。ダークショコラのタルティーヌは、ナッツが香るプレートの上にチョコレートカスタードを絞ったスイーツ系ですが、見た目の華やかさはケーキそのものです。
また、時期によってはサーモンやサラダを乗せた食事系のタルティーヌも登場します。チョコレートパイの上に塩気のある具材?と疑問に思うかもしれませんが、カカオの苦味と食材の塩味、旨味が見事にマッチする計算された味わいです。甘いものが苦手な方への手土産としても喜ばれるでしょう。
ショコラステッキ
お子様から大人まで、手軽に食べられるスナック感覚のパンとして人気なのが「ショコラステッキ」です。袋に入ったスティック状のパンは、一見すると普通のチョコスティックパンに見えますが、一口食べればその違いは歴然です。
生地の中にたっぷりと練り込まれているのは、ベルギー産の高品質なチョコレートチップ。コンビニエンスストアなどで売られているスティックパンとは異なり、チョコの口溶けが非常に良く、口の中で嫌な油脂感が残りません。生地自体もしっとりとしていてパサつきがなく、飲み物がなくてもパクパク食べられてしまいます。
小腹が空いた時のおやつや、仕事中のデスクでの軽食にも最適です。「日常の中でゴディバを楽しんでほしい」というコンセプトを、最もカジュアルな形で体現している商品と言えるかもしれません。
手土産にぴったりな焼き菓子系
パンだけでなく、日持ちのする焼き菓子系のアイテムも充実しています。中でも「カカオケーキ」や「ショコラの実」といった商品は、ゴディバらしいパッケージに入っており、ちょっとしたプレゼントに最適です。
「カカオケーキ」は、カカオの実の形をした可愛らしい焼き菓子です。フィナンシェやマドレーヌに近い食感ですが、チョコレートの風味が濃厚で、コーヒーや紅茶とのペアリングは最高です。パンは賞味期限が当日中であることが多いですが、こうした焼き菓子系を選べば、遠方の方へのお土産としても活用できます。
また、焼き菓子であっても「ベーカリー」としてのこだわりが感じられ、小麦粉の選定や焼き加減にパン職人の技術が活かされています。チョコレートショップのゴディバで買うギフトとはまた一味違った、温かみのある手土産として重宝します。
ゴディパンを確実に買うための整理券と予約システム

ゴディパンはオープンから時間が経った現在でも非常に人気が高く、ふらっと立ち寄ってすぐに買えるとは限りません。確実に購入するためには、整理券システムを正しく理解しておく必要があります。ここでは、最新の整理券事情とスムーズな購入方法について解説します。
整理券の配布時間と取得方法
ゴディパンの整理券には、大きく分けて「デジタル整理券」と「店頭整理券」の2種類があります。どちらか一方を持っていれば入店し購入することができますが、それぞれの取得タイミングが異なります。
店頭整理券は、毎朝店舗の前で配布されます。配布開始時間は通常9:00頃からですが、混雑状況によっては早まることもあります。開店時間の11:00よりもかなり前から配布されるため、朝一番で有楽町に行ける方には有効な手段です。ただし、この整理券は「指定された時間に戻ってくる」スタイルなので、配布を受けてから入店まで待ち時間が発生することもあります。
一方、遠方から来る方や、決まった時間にスムーズに入店したい方には、次に説明するデジタル整理券が圧倒的におすすめです。
LINE公式アカウントでのデジタル整理券
スマートフォンをお持ちの方なら、LINEアプリを使ってデジタル整理券を取得するのが最も確実です。ゴディバの公式LINEアカウントを友だち追加し、メニューから「ゴディパン整理券」を選択することで予約が可能です。
現在、デジタル整理券の受付開始は「前日の21:00(午後9時)」からとなっています。例えば、土曜日の分を取りたい場合は、金曜日の夜21:00にスマホを持って待機する必要があります。このデジタル整理券は時間帯指定ができるため、自分のスケジュールに合わせて来店時間を決めることができます。
取得に成功すると、LINE上にQRコードや整理券番号が表示されます。当日は指定された時間帯にお店に行き、スタッフに画面を提示するだけでスムーズに入店できます。列に長時間並ぶストレスから解放されるので、ぜひ活用しましょう。
狙い目の時間帯と完売状況
デジタル整理券は、やはり人気の日時(土日祝日の午前中など)からすぐに埋まってしまいます。開始時刻の21:00ぴったりにアクセスしても、数分で完売してしまうことも珍しくありません。比較的取りやすいのは、平日の午後や夕方の枠です。
また、16:30以降など夕方の時間帯になると、整理券なしでフリー入場できる場合があります。しかし、ここには大きな落とし穴があります。夕方には人気商品(特にコロネやカレーパンなど)がすでに完売している可能性が高いのです。「とにかく何かゴディパンの雰囲気を味わいたい」という場合は夕方狙いもアリですが、「お目当てのパンを確実に買いたい」のであれば、頑張って午前中〜昼過ぎの整理券を確保することをおすすめします。
購入制限や個数制限について
多くの人にパンが行き渡るよう、ゴディパンでは購入個数に制限が設けられています。制限の内容は時期や混雑状況によって変動しますが、一般的には「1人あたり合計4点〜5点まで」というルールが適用されることが多いです。
さらに、その中でも「季節限定商品は1人1点まで」「コロネは全種類合わせて2点まで」といった細かい内訳の制限がある場合もあります。せっかく入店できても「あれもこれも」とトレーに乗せてレジに行くと、個数オーバーで戻さなければならない…なんてことになりかねません。
入店前に店頭の看板やスタッフのアナウンスで、その日の制限ルールをしっかり確認しておきましょう。特にコロネやカレーパンなどの人気商品は、家族や友人の分まで買いたい場合は、複数人で整理券を取って入店する必要があります。
パン作りの視点で見るゴディバのこだわり

ここでは、普段ご自身でパン作りをされている方に向けて、技術的な視点からゴディパンの凄さを深掘りしてみます。「なぜゴディパンは美味しいのか?」その秘密は、徹底した温度管理と素材への理解にありました。
カカオを活かした生地作りの秘密
パン作りにおいて、ココアパウダーやチョコレートを生地に混ぜ込むのは意外と難しいものです。ココアの油分や吸水率の違いが、グルテンの形成を阻害したり、発酵を鈍らせたりするからです。しかしゴディパンでは、メニューごとに最適な生地を使い分けています。
例えば「コロネ(ショコラ)」には、卵とバターを贅沢に使ったブリオッシュ生地を採用しています。これは濃厚なチョコクリームに負けないリッチな風味を出すためです。一方で「コロネ(抹茶)」には豆乳パン生地を、「コロネ(ストロベリー)」にはチョコパン生地を使用するなど、フィリングとのペアリングを計算し尽くした配合になっています。
また、チョコレートを練り込んだ生地は、どうしても重くなったり固くなったりしがちですが、ゴディパンの生地はどれも口どけが良く、しっとりとしています。これは適切な加水量の調整と、ミキシングの技術によるものでしょう。
チョコレートと具材の黄金比率
パンの中にチョコレートを入れる際、ただ多ければ良いというわけではありません。パン生地の塩味、酵母の酸味、そして具材の味わいとのバランスが重要です。ゴディパンの商品開発には、パン職人だけでなくゴディバのショコラティエが深く関わっています。
ショコラティエは「カカオの%(パーセンテージ)」にこだわります。例えばカレーパンには55%のダークチョコレートを、わけわけパンには44%のミルクチョコレートを使用するなど、そのパンに最も合うカカオ分を厳選しています。「パンのおまけとしてのチョコ」ではなく、「チョコを美味しく食べるためのパン」というアプローチが、他店との決定的な違いです。
見た目も楽しめる美しい成形技術
ショーケースに並ぶパンを見て驚くのは、その成形の美しさです。特にコロネの巻きの均一さや、クリームパンの表面の滑らかさ、クープ(切れ込み)の美しさは、熟練した職人の技術を感じさせます。
また、店舗内には「チョコレートのための低温ルーム」が完備されています。パンの焼成エリアとは別に、チョコレートやクリームを扱う専用の部屋があり、温度管理が徹底されています。通常のパン屋さんの厨房はオーブンの熱で高温になりがちですが、それでは繊細なチョコレートの口溶けやツヤを損なってしまいます。
パン屋の中にチョコレート工場のような設備を作る。この設備投資への本気度こそが、ゴディパンのクオリティを支えている最大の要因かもしれません。仕上げのクリーム絞りやデコレーションもこの低温ルームで行われるため、いつでも最高の状態でお客様に提供できるのです。
ゴディパン店舗へのアクセスと基本情報

最後に、実際にゴディパンへ行くためのアクセス情報や、知っておくと便利な基本情報をお伝えします。現在は東京の有楽町に本店がありますが、最新の展開についても触れておきます。
有楽町駅からの行き方
ゴディパンの本店「GODIVA Bakery ゴディパン 本店」は、JR有楽町駅の目の前にある「東京交通会館」の1階にあります。アクセスは非常に良く、迷うことはほとんどありません。
JR有楽町駅の「京橋口」または「中央口」を出ると、すぐ目の前に見える大きな建物が東京交通会館です。1階の外に面した場所に店舗があり、おしゃれな青い屋根とゴディパンのロゴが目印です。地下鉄を利用する場合は、有楽町線の有楽町駅D8出口が直結しており便利です。
GODIVA Bakery ゴディパン 本店
住所:東京都千代田区有楽町2丁目10-1 東京交通会館1階
営業時間:11:00~20:00
定休日:東京交通会館に準ずる(不定休)
営業時間と定休日
営業時間は11:00から20:00までとなっていますが、先ほどお伝えした通り、人気商品は夕方には売り切れてしまいます。また、整理券の配布状況によっては、早めに受付が終了することもあります。
定休日は基本的には施設(東京交通会館)に準じますが、年末年始などは変則的な営業になる可能性があります。遠方から行く場合は、必ず公式サイトでカレンダーをチェックしてから計画を立てましょう。
店内の雰囲気とイートイン情報
ゴディパン本店には、残念ながらイートインスペースはありません。購入のみのテイクアウト専門店となっています。しかし、お店のすぐ近く、東京交通会館の3階には屋上庭園(有楽町コリーヌ)があり、天気の良い日にはベンチで焼きたてのパンを楽しむことができます。
また、有楽町エリアには日比谷公園も徒歩圏内にあります。これからの季節、ゴディパンをテイクアウトして、公園でピクニック気分を味わうのも素敵な過ごし方です。店内はチョコレートをイメージした落ち着いた内装で、パンを選ぶ時間もワクワクさせてくれます。
メモ: 名古屋などにも新店舗の展開が進んでいます。2025年には名古屋・栄の松坂屋に2号店がオープンするなど、ゴディパンの輪は全国に広がりつつあります。お近くに店舗ができる日も近いかもしれませんね。
まとめ:ゴディパンのおすすめをチェックして特別なパン体験を

今回は「ゴディパンおすすめ」をテーマに、人気メニューのランキングから購入のための整理券攻略法、そしてパン作り視点でのこだわりまで詳しくご紹介しました。
ゴディパンの魅力は、単に「有名なチョコレート屋さんがパンを出した」という話題性だけではありません。ブリオッシュやカカオフルーツなど素材への深い理解、低温ルームを完備する徹底した環境作り、そして何より「パンとチョコレートの最高の組み合わせ」を追求する情熱が、一つ一つのパンに込められています。
整理券が必要など購入のハードルは少し高いですが、それを乗り越えてでも食べる価値のあるパンばかりです。コロネのパリッとしたチョコバーの食感や、カレーパンのカカオの隠し味など、ここでしか味わえない体験があなたを待っています。ぜひこの記事を参考に、お気に入りのゴディパンを見つけに行ってみてくださいね。




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