ケーキクーラーは100均で揃う!パン作りに便利な選び方と活用術

ケーキクーラーは100均で揃う!パン作りに便利な選び方と活用術
ケーキクーラーは100均で揃う!パン作りに便利な選び方と活用術
道具・オーブン・HB活用

焼きたてのパンやケーキを美味しく仕上げるために欠かせないアイテム、それがケーキクーラーです。「たまにしか焼かないから、製菓専門店で高いものを買うのはちょっと……」と迷っている方も多いのではないでしょうか。実は、ダイソーやセリアなどの100均でも、ケーキクーラーとして使える優秀なアイテムが手に入ります。

この記事では、100均で購入できるケーキクーラーの種類や、代用品として使える意外なグッズ、そしてパン作りをもっと快適にする活用アイデアをご紹介します。

ケーキクーラーを100均で探す前に知っておきたい基礎知識

100円ショップには製菓用品が充実していますが、ケーキクーラーに関しては店舗によって取り扱いが異なります。まずは、なぜケーキクーラーが必要なのか、そして100均アイテムを選ぶ際のポイントを整理しておきましょう。

なぜパン作りにケーキクーラーが必要なのか

焼きたてのパンやお菓子を、そのままお皿やまな板の上に置いていませんか。実はこれが、せっかくの美味しさを損なう大きな原因になります。オーブンから出した直後のパンは、内部にたくさんの熱と水分を含んでおり、蒸気を発し続けています。

もし平らな場所に直接置いてしまうと、逃げ場を失った蒸気が底面にこもり、結露してしまいます。その結果、パンの底がベチャッとした食感になったり、カビの原因になったりします。ケーキクーラーを使って底を浮かせ、空気の通り道を作ることは、パンの「蒸れ」を防ぎ、サクッとした食感を保つために非常に重要な工程なのです。

100均製と専門店製の違いとは

専門メーカーのケーキクーラーは、耐久性の高いステンレス製であったり、フッ素加工が施されていて汚れが落ちやすかったりと、長く使うための工夫が凝らされています。また、網目が細かく、小さなクッキーを乗せても落ちにくい設計になっているのが特徴です。

一方、100均のケーキクーラーは、シンプルな作りで軽量なものが主流です。材質はスチールにメッキ加工をしたものが多く、専門店の商品に比べるとサビやすい傾向があります。しかし、サイズ選びや手入れに少し気をつければ、十分に実用的な道具として活躍してくれます。「まずは手軽に道具を揃えたい」という初心者の方には、100均アイテムが最適な選択肢と言えるでしょう。

「専用品」と「代用品」という考え方

100均の売り場を探す際、「ケーキクーラー」という商品名だけで探すと見つからないことがあります。店舗によっては製菓コーナーに置いてあることもありますが、キッチン用品コーナーにある「天ぷらバットの網」や、アウトドアコーナーにある「バーベキュー網」が、実はケーキクーラーの代わりとして非常に優秀です。

特に大きなパンを焼く場合、100均の製菓用クーラーではサイズが小さいことがよくあります。商品名にとらわれず、「網状で、脚があって、通気性が良いもの」という視点で店内を探すと、自分にぴったりのアイテムが見つかりやすくなります。

ダイソー・セリア・キャンドゥのケーキクーラー徹底比較

大手100円ショップでは、それぞれ特徴の異なるワイヤーラックや網が販売されています。ここでは、主要な3社の傾向とおすすめのアイテムについて解説します。

ダイソーで見つかる便利なクーラー

ダイソーは商品の種類が豊富で、時期によっては本格的な製菓用ケーキクーラー(150円〜200円商品など)が販売されていることがあります。これらは直径が大きめで作りもしっかりしているため、見つけたら即買いをおすすめしたいアイテムです。

また、製菓コーナー以外にも注目です。キッチン収納コーナーにある「積み重ね整理棚(ワイヤーラック)」は、脚がしっかりしており、高さも確保できるため、パンの粗熱を取るのに適しています。ただし、網目が粗いものが多いので、小さなクッキーやマドレーヌを乗せる場合は、隙間から落ちないよう注意が必要です。

セリアはおしゃれなデザインが魅力

セリアは製菓用品のデザイン性に定評があり、小ぶりで可愛らしいケーキクーラーが見つかることがあります。直径15cm〜18cm程度の円形タイプが多く、シフォンケーキやパウンドケーキなど、そこまで大きくないお菓子を冷ますのにぴったりです。

黒色のワイヤーで作られたアンティーク風のデザインなどもあり、そのまま食卓に出しても見栄えがします。ただし、食パンやバゲットのような大型のパンを乗せるには少し小さすぎる場合があるため、焼きたいもののサイズに合わせて複数枚購入するなどの工夫が必要です。

キャンドゥやその他の100均アイテム

キャンドゥやワッツなどの100円ショップでも、セリアと同様に小回りの利くワイヤー網が販売されています。特に注目したいのが、ステンレス製の「バット用アミ」です。本来は揚げ物の油切りに使うものですが、丈夫で衛生的、かつサビにくいという利点があります。

脚の高さが足りない場合は、四隅に同じ高さの小皿やココットを置いて高さを出すことで、立派なケーキクーラーに変身します。これらのアイテムは店舗の規模によって在庫状況が大きく変わるため、いくつかの店舗を回ってみるのも楽しいでしょう。

パン作りにおすすめ!100均グッズで代用するアイデア

「専用のケーキクーラーが売っていなかった」「焼いたパンが大きすぎて乗らない」という場合でも諦める必要はありません。パン作り愛好家の間では、100均のさまざまなアイテムを代用品として活用するのが常識になっています。

最強の代用品「バーベキュー網」

食パンやカンパーニュ、あるいは一度に大量のロールパンを焼く方にとって、100均の製菓用クーラーは小さすぎることがあります。そこで活躍するのが、アウトドアコーナーにある「バーベキュー網(焼き網)」です。

30cm〜40cm四方の大きなサイズが100円で手に入るのは大きな魅力です。そのままでは高さがなく蒸気が逃げにくいため、網の四隅に耐熱性のココット皿や木のブロックを置いて、その上に網を乗せることで高さを確保します。これだけで、業務用のクーラーにも負けない広々とした冷却スペースが完成します。

「レンジ用焼き魚トレー」の網を活用

電子レンジで魚や餅を焼くためのトレーに付属している「波型の網」や、トースター用の替え網も代用品として優秀です。これらは熱に強く作られているため、焼き上がったばかりの熱いパンを乗せても安心です。

特に脚が付いているタイプの網であれば、追加の工夫なしでそのままケーキクーラーとして機能します。ただし、魚を焼くのに使った中古品ではなく、パン専用として新品を用意するようにしてください。臭い移りを防ぐためにも、用途を分けることが大切です。

100均の「すのこ」も使える?

和風の雰囲気を楽しみたい場合、木製の「すのこ」や竹製の「ざる」を利用する方法もあります。特に「ざる」は通気性が良く、底が丸く浮いている形状のものは蒸気が抜けやすいため、古くからパンの冷却に使われてきました。

ただし、木製や竹製の製品は、湿気を吸いすぎるとカビやすくなる点に注意が必要です。また、パンの油分が染み込むとシミになってしまうことがあります。使用する際は、こまめに天日干しをして乾燥させ、衛生状態を保つようにしましょう。見た目が温かみのある雰囲気になるので、SNS用の写真撮影にもおすすめです。

100均ケーキクーラーを長持ちさせる使い方と手入れ

100均のアイテムは手軽さが魅力ですが、少しの手間で寿命を大きく延ばすことができます。ここでは、サビや汚れを防ぎ、長く清潔に使い続けるためのポイントを解説します。

使用後はすぐに洗って「即乾燥」

100均の金属製ワイヤーアイテムの多くは、鉄の表面にメッキ加工が施されています。ステンレス製に比べて水気に弱く、濡れたまま放置するとすぐに赤茶色のサビが発生してしまいます。

【サビを防ぐ3ステップ】

1. 使用後は中性洗剤で汚れを落とす。

2. キッチンペーパーなどで水分を完全に拭き取る。

3. 予熱の残っているオーブンの上などに置き、完全に乾燥させる。

特に、網の交差部分は水が溜まりやすいため念入りに拭きましょう。パンくずや油分が残っていると、そこから腐食が進む原因になります。

網目の汚れを落とすコツ

パンの生地や、トッピングのアイシング、ジャムなどが網目にこびりついて取れないことがあります。そんなときは、スポンジで無理にこするのではなく、しばらくぬるま湯につけて汚れをふやかしてから洗いましょう。

細かい隙間の汚れには、使い古しの歯ブラシが便利です。100均で「隙間用ブラシ」を購入しておくのも良いでしょう。金たわしなどの硬い素材で強くこすると、表面のメッキが剥がれてサビの原因になるため、柔らかい素材で優しく洗うのがポイントです。

保管方法の工夫

ケーキクーラーや大きな網は、収納場所にかさばるのが難点です。そこでおすすめなのが、「吊るす収納」や「立てる収納」です。

100均のフックを使って壁に掛けたり、ファイルボックスに立てて収納したりすれば、場所を取らずに通気性の良い状態で保管できます。湿気の多いシンク下にしまい込むよりも、風通しの良い場所に置いておく方が、サビのリスクを減らすことができます。

まとめ

パン作りやケーキ作りに欠かせないケーキクーラーですが、必ずしも高価な専用品を買う必要はありません。ダイソーやセリアなどの100均で手に入るアイテムでも、十分にその役割を果たすことができます。

小ぶりなお菓子には製菓コーナーの可愛いクーラーを、大きなパンにはバーベキュー網を代用するなど、用途に合わせて賢く選ぶのがポイントです。そして、使用後はしっかりと乾燥させることで、長く清潔に使い続けることができます。

「まずは100均から」という気軽なスタンスで道具を揃え、手作りパンのある生活をもっと楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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