パンマットの代用アイデア8選!身近な道具でおいしくパン作りを楽しむコツ

パンマットの代用アイデア8選!身近な道具でおいしくパン作りを楽しむコツ
パンマットの代用アイデア8選!身近な道具でおいしくパン作りを楽しむコツ
道具・オーブン・HB活用

パン作りを始めようとした時、レシピに出てくる「パンマット」が手元になくて困ったことはありませんか?パンマットは生地の水分を適度に保ちながら、成形やベンチタイムをスムーズにする便利な道具です。

しかし、たまにしかパンを焼かない方にとっては、わざわざ専用の道具を揃えるのは少しハードルが高いですよね。そこで今回は、パンマットの代用として使える身近なアイテムを詳しくご紹介します。

ご自宅にあるキッチン用品や100円ショップで手に入る布など、意外なものがパンマットの代わりになります。代用品それぞれの特徴や注意点を知って、今日からもっと気軽にパン作りを楽しみましょう。

パンマットの代用を探す前に知っておきたい役割とメリット

パンマットは、主に「帆布(はんぷ)」と呼ばれる厚手の綿布で作られています。この布がパン作りにおいてどのような役割を果たしているのかを理解すると、代用品選びがぐっとスムーズになります。

生地の余分な水分を吸収してべたつきを防ぐ

パン生地は非常にデリケートで、湿度が少し高いだけでも表面がべたついて扱いにくくなります。専用のパンマットは吸湿性に優れており、生地の水分を適度に吸い取ってくれるのが大きな特徴です。

これにより、成形中に生地が台や手にくっつくのを防ぎ、スムーズに作業を進めることができます。また、水分が適度に抜けることで、パンの表面が適度に引き締まり、焼き上がりの食感にも良い影響を与えます。

代用品を選ぶ際も、この「適度な吸湿性」があるかどうかが、作業のしやすさを左右する大切なポイントになります。つるつるした素材よりも、少しざらつきのある自然素材が好まれるのはこのためです。

ベンチタイムや二次発酵での乾燥を防ぐ

パン作りには、生地を休ませる「ベンチタイム」や、形を整えた後の「二次発酵」という工程があります。このとき、生地が乾燥してしまうと、焼き上がった時に表面が割れたり硬くなったりしてしまいます。

パンマットを生地に被せたり、ヒダを作って生地を挟んだりすることで、適度な湿度を保ちながら乾燥から守ることができます。布の厚みが断熱材のような役割も果たし、生地の温度を安定させる効果も期待できます。

厚手の布や特定のキッチン用品は、この「保湿と保温」の役割を十分に果たしてくれます。代用品を使う場合も、生地を優しく包み込めるようなサイズ感のものを選ぶのが理想的です。

「布取り」でパンの形を綺麗に保つ

フランスパン(バゲット)などの柔らかい生地を焼く際、パンマットを山折りにした溝に生地を置いて発酵させる「布取り」という作業を行います。これにより、生地が横に広がるのを防ぎ、上に高く膨らませることができます。

専用のパンマットは生地がしっかりしているため、この「溝」を自立させることが得意です。代用品でも、ある程度の厚みや張りがある素材を選べば、この布取りを再現することが可能になります。

特にカンパーニュやバゲットなど、形を重視するハード系のパンを作る際には、この機能が重要です。代用素材によっては、折り目をつけるためにクリップなどで補助すると、より安定した形を保てるようになります。

パンマットの主な役割は「吸湿」「保湿」「保形」の3つです。代用品を選ぶときは、これら3つの機能のうち、どの工程で使いたいかを考えて選ぶと失敗が少なくなりますよ。

キッチンにある身近なアイテムでパンマットを代用する

わざわざ新しい布を買わなくても、キッチンの引き出しにあるもので十分にパンマットの役割を果たせることがあります。まずは手軽に試せる4つのアイテムをご紹介します。

クッキングシート(オーブンシート)

最も手軽で、どこの家庭にもあるのがクッキングシートです。生地がくっつきにくい加工がされているため、成形したパンをそのまま置いておくのに非常に適しています。後片付けが楽なのも大きなメリットです。

ただし、クッキングシートには吸湿性がほとんどありません。そのため、水分量の多い生地を長時間置いておくと、接している面がふやけてしまうことがあります。使う際は、打ち粉(強力粉)を少し多めに振るのがコツです。

また、布のような柔軟性がないため、「布取り」のように溝を作って形をキープするのは少し難しいです。平らな場所でのベンチタイムや、天板に乗せてそのまま発酵させる際に活用するのが一番向いています。

キッチンペーパー(厚手のタイプ)

使い捨てができるキッチンペーパーも、一時的なパンマットの代用として優秀です。特に洗って繰り返し使えるような厚手のタイプは、吸湿性が高く、生地の水分をほどよく吸い取ってくれます。

薄手のものだと生地にくっついて破れてしまうことがあるので注意が必要ですが、厚手であれば打ち粉をしっかりすれば問題ありません。生地の上にかけて乾燥を防ぐための「蓋」としても非常に優秀です。

使用後はそのまま捨てられるため、衛生面を気にする方にもおすすめです。ただし、大きなパンを作る場合にはサイズが足りないことがあるので、複数枚を重ねたり、テープでつなぎ合わせたりして工夫しましょう。

清潔な綿100%のタオル

ご家庭にあるフェイスタオルやハンドタオルも、パンマットの代わりになります。綿素材は吸湿性が高いため、パン生地の状態を安定させるのに向いています。なるべく毛羽立ちの少ない、使い古していないものを選びましょう。

タオルのパイル地(ループ状の糸)が生地に食い込むのを防ぐため、必ずしっかりと打ち粉をしてください。また、柔軟剤の香りが強いとパンに移ってしまうことがあるので、パン作り用には無香料で洗ったものを用意するのが理想です。

厚みがあるため、バゲットの布取りなどにも使いやすいのが魅力です。タオルを折りたたんで高さを出せば、生地の形をしっかりと支えてくれます。使用後は通常通り洗濯機で洗えるので、管理もそれほど難しくありません。

キャンバス地のトートバッグ

意外な代用品として人気なのが、綿100%のキャンバス地で作られたトートバッグです。実は、専用のパンマットと同じ「帆布」という素材が使われていることが多く、機能面では最も本物に近いと言えます。

バッグの形を崩し、平らな状態に広げて使用します。厚みとハリがあるため、布取りの溝もしっかりと自立します。吸湿性も抜群で、プロが使うパンマットに近い感覚で作業ができるのが最大のメリットです。

ただし、プリントがある面は避け、必ず無地の裏面などを使用するようにしてください。また、一度も洗っていない新しいバッグは糊(のり)がついていることが多いため、一度水洗いして乾燥させてから使うのが安心です。

キッチンにある代用品の選び方まとめ

・手軽さ重視なら:クッキングシート

・衛生面重視なら:厚手のキッチンペーパー

・保形性(布取り)重視なら:タオルやトートバッグ

100均や布製品で探すパンマットに近い代用品

100円ショップや手芸店で安価に手に入る布の中にも、パンマットとして非常に優秀なものがたくさんあります。少し本格的にパン作りを始めたいけれど、専用品はまだ迷っているという方に最適です。

100円ショップの「綿のカットクロス」

ダイソーやセリアなどの手芸コーナーにある「綿100%のカットクロス」は、代用パンマットとして非常に優秀です。特に帆布に近い厚手のオックス生地や、しっかりした手触りのものを選ぶのがポイントです。

サイズもパン作りにちょうど良く、汚れたら買い替えやすい価格なのが嬉しいところです。端が切りっぱなしになっている場合は、糸くずが生地に入らないように三つ折りにして縫うか、布用ボンドで処理しておくと使いやすくなります。

使う前には必ず一度水洗いをして、布に含まれている余分な染料や糊を落としておきましょう。自分の好きな柄や色の布を使えば、パン作りのモチベーションも上がりそうですね。

日本古来の万能布「手ぬぐい」

手ぬぐいは綿100%で、吸湿性と速乾性に非常に優れています。パンマットの代用として使うと、生地の水分を程よく吸収しつつ、洗った後もすぐに乾くため非常に衛生的です。薄手なので折りたたんで厚みを調整することもできます。

表面が滑らかなので、タオルほど生地が食い込む心配もありません。ベンチタイム中に生地の上にふんわりとかけておくだけでも、乾燥対策として十分に機能します。また、長い形状を活かして、複数のパンを並べて包むのにも適しています。

ただし、生地が薄いため「布取り」での自立は難しいです。形を支える目的ではなく、主に乾燥防止やくっつき防止として活用するのがおすすめです。和柄のおしゃれな手ぬぐいを使えば、作業中の気分も華やかになります。

衛生面で安心な「さらし(晒)」

料理好きの方にぜひおすすめしたいのが「さらし」です。煮沸消毒ができるほど丈夫で、食品に直接触れることを前提としているため、パンマットの代用としてこれほど安心な素材はありません。

さらしは吸湿性と通気性のバランスが絶妙で、生地をべたつかせず、かつ適度な湿度を保ってくれます。必要な長さにハサミで切って使えるのも便利です。大きな生地を扱う時は長めに、小さな時は短くと、用途に合わせてカスタマイズできます。

また、使えば使うほど生地が馴染んで柔らかくなり、使い心地が良くなっていくのも特徴です。パン作り以外にも、出汁を漉したり野菜の水分を切ったりと多用途に使えるため、キッチンに一反ストックしておくと重宝します。

リネン(麻)のキッチンクロス

おしゃれなキッチン雑貨店などで見かけるリネン(麻)のクロスも、実はパンマットの代用として世界中で使われています。麻は綿よりも吸湿性が高く、かつ発散性にも優れているため、生地がべたつきにくいのが特徴です。

繊維が丈夫で毛羽立ちが少ないため、パン生地に繊維がくっつくストレスがほとんどありません。使い始めは少し硬いかもしれませんが、洗うたびに風合いが増し、パンマットとして使いやすい柔らかさになっていきます。

見た目もプロっぽく、キッチンに置いてあるだけで素敵な雰囲気を演出してくれます。少しお値段は張りますが、長く愛用できる代用品を探しているなら、リネン素材は間違いのない選択肢と言えるでしょう。

布製の代用品を新しく購入した際は、まず「水通し」をしましょう。水に浸して軽く揉み洗いし、乾かすことで、洗濯後の縮みを防ぎ、布の表面を清潔に保つことができます。

パンマットの代用品を安全・快適に使うための注意点

代用品は便利ですが、本来の用途とは異なる使い方をするため、いくつか注意すべき点があります。パンを美味しく、安全に焼き上げるためのチェックポイントをまとめました。

打ち粉(手粉)をしっかり使う

専用のパンマットに比べて、代用品(特にタオルや薄手の布)は生地がくっつきやすい傾向があります。せっかく綺麗に成形した生地が布に張り付いてしまうと、剥がす時に形が崩れて台無しになってしまいます。

そうならないために、布の表面には「少し多すぎるかな?」と思うくらいの打ち粉を振っておきましょう。特に水分量の多い加水率の高いパンを作る場合は、強力粉だけでなく、粒子が粗い米粉やライ麦粉を混ぜるとさらにくっつきにくくなります。

粉を振る際は、茶こしなどを使って均一に広げるのがポイントです。布の繊維の隙間に粉を埋め込むようなイメージで準備すると、驚くほど生地離れが良くなり、作業のストレスが激減します。

衛生管理と洗濯の方法に気をつける

パン生地には水分や糖分が含まれているため、使用後の布を放置すると雑菌が繁殖したりカビが生えたりする原因になります。布製の代用品を使った後は、必ず適切にお手入れをしましょう。

基本的には、こびりついた粉をよく払い落としてから洗濯します。ただし、柔軟剤は禁物です。柔軟剤の強い香りがパンに移ってしまうだけでなく、布の吸湿性が損なわれてしまうことがあるからです。

もし生地がこびりついてしまった場合は、お湯に浸して生地をふやかしてから、タワシなどで優しくこすり落としましょう。その後、しっかり乾燥させることが重要です。生乾きの状態だと菌が繁殖しやすいため、天日干しにするのが理想的です。

素材の匂いや色移りを確認する

代用品として使う布が、パンに悪影響を与えないか事前に確認することも大切です。例えば、デニム生地のような色の濃い布は、摩擦や水分によって生地に色が移ってしまう可能性があります。

また、新品の布や特定の加工がされたキッチン用品には、特有の薬品臭が残っていることがあります。パンは非常に匂いを吸収しやすい食べ物ですので、少しでも「におうな」と感じるものは代用を控えましょう。

一番確実なのは、一度水洗いをしてみて、色落ちや匂いがないかを確認することです。特に小さなお子様が食べるパンを作る場合は、無漂白の綿やオーガニック素材など、安心できる素材選びを心がけたいですね。

代用品を洗うときは、香料の入っていない液体石鹸や、重曹などを使って洗うと安心です。洗濯機に入れる場合は、パン作り専用のネットに入れて他の衣類と分けて洗うのが衛生的です。

代用品と専用パンマットの違いを比較

代用品でも十分にパンは焼けますが、専用のパンマットと比較するとどのような差があるのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを表で比較してみましょう。

比較項目 専用パンマット(帆布) 代用品(キッチンペーパー等) 代用品(タオル・布類)
吸湿性 ◎ 非常に優れている △ 低い ○ 標準的
保形性(布取り) ◎ 自立する強さがある × できない △ 補助があれば可能
衛生管理 △ 洗うのが少し大変 ◎ 捨てるだけで楽 ○ 普通の洗濯と同じ
コスト × 1,500円~3,000円程度 ◎ ほぼ無料~数百円 ◎ 自宅にあるもの

専用品は「厚み」と「密度」が違う

専用のパンマットを一度触ってみると分かりますが、代用の布とは比較にならないほどの厚みと硬さがあります。これは、重いパン生地を乗せても形が崩れないように、密度の高い「11号帆布」などが使われているからです。

この厚みがあるおかげで、生地の温度が外気に左右されにくく、安定した発酵環境を作ることができます。また、耐久性も抜群で、一度購入すれば10年以上使い続けることも珍しくありません。

代用品でも美味しいパンは焼けますが、特にバゲットなどの難易度の高いパンに挑戦するようになったら、専用品の性能の高さに助けられる場面が増えるはずです。まずは代用品で練習し、ステップアップとして専用品を検討するのが良いでしょう。

代用品の最大の強みは「気軽さ」

一方で、代用品の最大のメリットは「今すぐ始められる」という心理的なハードルの低さです。本格的な道具を揃えようとすると、それだけで満足してしまったり、初期費用が気になったりしてしまいますよね。

クッキングシートやキッチンペーパーなら、汚れても捨てるだけなので、面倒な後片付けを気にする必要がありません。また、キッチンにある布を使えば、収納場所を新しく確保する必要もないという利点があります。

「道具がないから作れない」と諦めるのではなく、「あるもので工夫する」楽しみを知ることで、パン作りはもっと身近なものになります。代用品を使いこなす知恵は、パン作りの腕を上げる第一歩とも言えるのです。

自分に合ったスタイルを見つける

結局のところ、どちらが良いかは「あなたがどのようなパン作りを楽しみたいか」によって決まります。週末に趣味として本格的なハード系を焼きたいなら、早い段階で専用のパンマットを手に入れるのが近道かもしれません。

一方で、朝食のために手軽に丸パンやちぎりパンを焼くのが目的なら、クッキングシートや清潔な手ぬぐいがあれば十分すぎるほどです。無理に専用品を揃える必要はありません。

まずは家にあるもので代用してみて、「ここが不便だな」「もっとこうしたいな」という欲求が出てきた時に、初めて専用品の購入を検討してみてください。その方が、道具に対する愛着も湧き、よりパン作りを楽しめるようになります。

代用品から始めるパン作りのすすめ

1. まずは家にある「クッキングシート」や「タオル」で試す

2. 布の扱い(打ち粉や洗濯)に慣れてきたら、100均やさらしを試す

3. バゲットなど形にこだわりたくなったら「専用パンマット」を買う

パンマットの代用を活用して気軽にパン作りを続けよう

パンマットは、生地の水分調整や乾燥防止、形を整えるために重要な役割を果たす道具ですが、決して「なければならないもの」ではありません。クッキングシートやキッチンペーパー、あるいは清潔なタオルや手ぬぐいなど、身近なもので十分に代用が可能です。

代用品を使う際は、生地がくっつかないようにしっかりと打ち粉をすること、そして香料の少ない洗剤でお手入れをして清潔さを保つことの2点さえ守れば、大きな失敗をすることはありません。むしろ、家にあるものを工夫して使うことで、パン作りへのハードルが下がり、より自由にレシピを楽しめるようになるはずです。

専用の道具を揃えるのは、パン作りが生活の一部になってからでも遅くありません。まずは今キッチンにある代用品を手に取って、焼き立てパンの香りに包まれる幸せな時間を過ごしてみてくださいね。あなたのパン作りが、もっと楽しく、もっと自由なものになることを応援しています。

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