香ばしい香りとふっくらとした焼き上がりが魅力の手作りパン。家族や友人にプレゼントしたいとき、せっかくならお店のように可愛くラッピングしたいですよね。「でも、高い包装資材を揃えるのは大変…」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、ダイソーやセリアといった身近な100均には、パンを素敵に彩るラッピングアイテムが豊富に揃っているのです。この記事では、100均グッズを使ったおしゃれで簡単なラッピング術や、お店ごとの特徴、衛生面のポイントなどを分かりやすくご紹介します。
100均で揃うパンのラッピングアイテムの選び方

パンのラッピングアイテムを選ぶ際、デザインだけで決めてしまっていませんか?もちろん見た目も大切ですが、パンをおいしく、そして安全に渡すためにはいくつか重要なポイントがあります。まずは、100均でアイテムを探す前に知っておきたい選び方のコツを3つご紹介します。
食品衛生法に適合しているか確認する
最も大切なのは、そのアイテムが食品を直接入れても良いものかどうかです。100均のラッピングコーナーには、文房具としての包装用品と、食品用の包装用品が混在していることがあります。パッケージの裏面を見て、「食品用」「食品衛生法適合」といった記載があるかを必ずチェックしましょう。
もし気に入った袋が食品用でない場合は、パンを一度ラップで包んでから入れるか、食品用の透明袋に入れてからその袋に入れるなどの工夫が必要です。安全に美味しく食べてもらうために、この確認は怠らないようにしてください。
パンの種類に合った素材を選ぶ
パンの水分量や油分量に合わせて、適切な素材を選ぶことも重要です。例えば、バターたっぷりのクロワッサンやデニッシュなどは、油が染み出しにくい「耐油加工」が施された紙袋やワックスペーパーがおすすめです。
一方で、食パンやフランスパンのように乾燥を防ぎたいパンには、気密性の高いPP袋(ポリプロピレン袋)が適しています。100均には「食パン用」としてマチ付きの専用袋も売られていますので、パンのタイプに合わせて使い分けることで、焼き立ての美味しさを長く保つことができます。
サイズ選びは「マチ」がポイント
パンはふんわりと膨らんでいるため、見た目以上に立体的なものです。平らな袋を選んでしまうと、いざ入れようとしたときにパンが潰れてしまったり、入りきらなかったりすることがあります。
特にマフィンやロールパンなど高さのあるパンを包むときは、「マチ(奥行き)」がしっかりある袋を選びましょう。サイズに迷ったときは、少し大きめを選ぶのが失敗しないコツです。余った部分は折り返してテープで留めれば、見た目もきれいに仕上がります。
種類別!100均グッズを使ったパンの包み方テクニック

パンと一口に言っても、食パンからサンドイッチ、菓子パンまで形はさまざまです。ここでは、パンの形状に合わせたおすすめの包み方を具体的にご紹介します。どれも100均グッズだけで実践できる簡単なテクニックばかりです。
食パンは専用のPP袋でシンプルに
食パンをプレゼントする場合、スーパーのパン売り場にあるような透明でハリのあるPP袋に入れるのが一番きれいに見えます。ダイソーやセリアには、1斤用や半斤用の食パン専用袋が販売されています。
袋に入れたら、口の部分をねじって「ビニタイ(針金入りのリボン)」で留めるだけで、一気に売り物のような雰囲気になります。さらにこだわりたい場合は、袋の口を綺麗に折りたたみ、お気に入りのシールで封をすると、より洗練された印象になります。
菓子パンやベーグルはワックスペーパーで
丸い形が可愛いあんぱんやベーグルは、柄入りのワックスペーパーを使った「キャンディ包み」がおすすめです。ワックスペーパーを正方形にカットし、パンを中央に置いたら、両端をくるくるとねじってキャンディのような形にします。
また、窓付きのクラフトバッグに入れるのも手軽でおしゃれです。中身がちらっと見えることで、「どんなパンだろう?」というワクワク感を演出できます。窓の部分から焼き色が見えるように入れるのがポイントです。
サンドイッチはランチボックスで崩れ防止
形が崩れやすいサンドイッチは、袋よりも箱タイプのラッピングが適しています。100均には、内側がコーティングされた使い捨ての紙製ランチボックスが種類豊富に揃っています。
サンドイッチをワックスペーパーで軽く包んでからボックスに詰めると、乾燥を防ぎつつ、見た目もカフェ風になります。蓋を閉めた後にマスキングテープや麻紐でデコレーションすれば、そのままピクニックに持っていける素敵なギフトになります。
マフィンやスコーンは透明袋とリボンで
高さのあるマフィンやスコーンは、マチ付きの透明袋に入れ、上部をリボンで結ぶ「巾着結び」が可愛らしく仕上がります。透明な袋を使うことで、マフィンのきのこのような膨らみや、チョコチップなどのトッピングを隠さずに見せることができます。
リボンの色を季節に合わせたり、小さな造花を一緒に結びつけたりすると、より華やかになります。袋の底に厚紙を敷くか、100均のペーパークッションを少し入れると安定感が増すのでおすすめです。
ダイソー・セリア・キャンドゥの特徴とおすすめ商品

100均と一括りにしても、お店によってラッピングアイテムの品揃えやテイストには違いがあります。それぞれの特徴を知っておくと、作りたいイメージに合わせて効率よく買い物ができます。主要3社の特徴を見ていきましょう。
セリアは「カフェ風・大人可愛い」が得意
セリアは、とにかくデザイン性が高いのが特徴です。「Amifa(アミファ)」などの人気メーカーとコラボした商品も多く、まるで雑貨屋さんのようなおしゃれなラッピングアイテムが見つかります。
特におすすめなのが、英字ロゴが入ったカフェ風の紙袋や、アンティーク調のシール、くすみカラーのリボンなどです。「手作りだけどチープに見せたくない」「大人っぽい雰囲気にしたい」という方にはセリアがぴったりです。
ダイソーは「実用性・バリエーション」が豊富
店舗数が多く、売り場も広いダイソーは、圧倒的な品数が魅力です。業務用に近いシンプルな透明袋が大量に入っている商品や、大きなサイズの紙袋など、実用性を重視する方に向いています。
また、製菓材料コーナーも充実しているため、マフィンカップやタルト型などの焼き型とセットでラッピング用品を選べるのも便利です。「たくさんの人に配りたい」「大きなパンを包みたい」というときは、まずダイソーをチェックしてみましょう。
キャンドゥは「トレンド・個性的」なアイテムも
キャンドゥは、トレンドを取り入れたモダンなデザインや、他では見かけないユニークな商品が見つかることがあります。モノトーンでスタイリッシュなデザインや、推し活にも使えるようなカラフルなアイテムも人気です。
中には、パンをそのまま入れてトースターで温められる「トースターバッグ」のような機能的な便利グッズが見つかることもあります。人とは少し違ったラッピングを楽しみたい方や、掘り出し物を探したい方におすすめです。
ラッピングを格上げする100均のデコレーションアイテム

袋や箱に入れるだけでは少し物足りない…。そんなときは、デコレーションアイテムをプラスしてみましょう。100均には、貼るだけ、結ぶだけでラッピングのクオリティをぐっと引き上げてくれる小物がたくさんあります。
マスキングテープとフレークシール
マスキングテープは、袋の封をするだけでなく、アクセントとしても使える万能アイテムです。無地の紙袋にマスキングテープを縦に一本貼るだけでも、デザインのポイントになります。
また、一つ一つ絵柄が切り抜かれている「フレークシール」も便利です。パンのイラストや「Thank You」などのメッセージが入ったシールをワンポイントとして貼るだけで、手作り感が薄れ、お店のような仕上がりになります。
麻紐やラフィアでナチュラル感を演出
パンの素朴な温かみを引き立てるなら、リボンの代わりに「麻紐」や「ラフィア(ヤシの葉の繊維)」を使ってみましょう。茶色のクラフト袋や透明な袋との相性が抜群で、ナチュラルで優しい雰囲気を演出できます。
結び方に自信がない場合でも、麻紐なら無造作にぐるぐると巻いて固結びするだけでおしゃれに見えるので、不器用さんにもおすすめです。ドライフラワーやユーカリの葉などを少し添えて一緒に結ぶと、さらに上級者のラッピングになります。
ギフトタグやレースペーパーの活用
荷札のような形をした「ギフトタグ」に、パンの名前や賞味期限、一言メッセージを書いて紐に通すと、特別感がアップします。100均にはシンプルなクラフト素材から、箔押しの豪華なものまで揃っています。
また、お菓子の敷き紙として使われる「レースペーパー」もラッピングに使えます。袋の口を折り返した部分にレースペーパーを挟んでホッチキスやテープで留めると、ガーリーで可愛らしい印象に早変わりします。
パンをプレゼントする際の注意点とマナー

せっかく綺麗にラッピングしても、衛生面がおろそかになっていては台無しです。相手に安心して食べてもらうために、ラッピング作業をする際に必ず守りたいマナーと注意点を解説します。
完全に冷めてから包むことが鉄則
焼き上がったばかりのパンはとてもいい香りがしますが、温かいうちに袋に入れるのはNGです。パンから出る蒸気が袋の中で結露し、水滴となってパンの表面を濡らしてしまいます。
水分はカビの原因になるだけでなく、パンの食感を損ねてしまいます。必ず手で触れても熱を感じない程度まで、しっかりと冷ましてからラッピングを行うようにしましょう。これが美味しさを保つ最大のコツです。
衛生面には最大限の配慮を
ラッピング作業をする際は、必ず手をきれいに洗い、アルコール消毒を行いましょう。可能であれば、使い捨ての調理用手袋を使用するとより衛生的で、相手にも安心感を与えられます。
また、髪の毛などが混入しないよう、清潔な場所で作業を行うことも大切です。プレゼントを受け取る側は、作り手が思っている以上に衛生面を気にしていることがあります。清潔感のある梱包は、最高のおもてなしの一つです。
アレルギー情報のメモを添える
親しい間柄でも、実は知られていないアレルギーがあるかもしれません。特に卵、牛乳、ナッツ類などを使用している場合は、小さなメモカードに原材料を書いて添えておくと親切です。
「美味しいから食べてみて!」という気持ちだけでなく、「安心して食べてね」という気遣いを添えることで、あなたの優しさがより伝わるプレゼントになります。これも100均のメッセージカードを使えば簡単に実践できます。
パンのラッピングは100均で手軽におしゃれに楽しもう

今回は、ダイソーやセリアなどの100均アイテムを使ったパンのラッピングアイデアについてご紹介しました。専用の袋を使ったり、シールやリボンで少しアレンジを加えるだけで、手作りパンが驚くほど魅力的なギフトに変身します。
大切なのは、パンの種類に合った包み方を選ぶことと、衛生面に気を配ることです。100均には季節ごとに新しいデザインの商品も登場しますので、ぜひお店でお気に入りのアイテムを見つけて、パン作りとラッピングを楽しんでくださいね。




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